本文の始まりです

2020.05.12

クラウドファンディングはじめました



2015年にここHostel and Dining TangaTableをオープンして約5年。
オープン当初はまさか現在の状況になるなんて微塵も想像していなかった。
この新型コロナウイルス感染拡大に伴い、私どもの施設も4月上旬より休業に追い込まれ、未だ再開の目処は立っていない。


休業前まではというと、宿泊者の約半数が海外からの旅行客で占めていた。
特に今年は中華圏の方々の予約が増大し、昨年の稼働率と比較してもそれを上回るであろうと予測していた。このまま東京オリンピックが開催されるまでの間、宿泊業に関して頭を抱えるようなことは起こらないと勝手に高を括っていた。



しかしながら周知の通り、瞬く間に全世界にウイルスの感染は広がり、多くの死者まで出すこととなった。
世界各国の都市ではロックダウンがおき、今まで多くの人で賑わっていた観光地では、全く人が歩いていないなど、想像を絶する光景が広がっていた。



ここが耐え時だ、止まない雨はないとは言うけれども、その先が晴れるとも限らない。濃霧だってあり得るし、曇天が続くことも十分に考えられる。私たちはいったいどのようにしてこの状況を乗り越えていけばよいのだろうか。



これまで私たちは多くの地元の人々や県外、海外からの旅行者の方々に支えられてきた。たくさんの非日常をみなさまにいただいたのだ。
そんな私たちが大切にしてきたことは、そこにたまたま居合わせた地元民と外から来たゲストとを引き合わせ、私たちの『このまちでの日常』を感じてもらうこと。



北九州市民は『おせっかい』をやくのが十八番。頼んでもいないのに一緒にまちを案内してくれたり、飲み屋で隣になって県外から来たとの旨を伝えると一杯ごちそうしてくれたりと、近所のおじさん・おばさん感を醸し出すことに長けている。
お祭り好きな人が多いからなのか、変わり者が多いからなのか、「一緒に楽しもう」という意識が強い県民性があるように思える。

宿泊ゲストと地元の方と門司港・下関をドライブ



旅はなまものだと思う。予想もしないイベントやハプニングがその旅をゆたかにすると私たちは思っている。
この日(2018年4月)もたまたま居合わせたイギリスとアメリカ・韓国からのゲストと地元の方と急に下関で寿司を食べよう、となってドライブへ。


新鮮な海の幸を海峡を眺めながらデッキに腰をおろし、みんなでわいわいおしゃべりをしながら堪能した時間は本当にかけがえのない瞬間だった。



出会ってから間もない、国籍も違う人たちがまるで旧友かのような関係になる。そこには長い時間は必要なく、「cheers!!」がその合図。


ここで重要なのはやはり、地元民を巻き込むことかなと思う。そしてその地元民はとびきりのおせっかいさんであると尚楽しくなるはず。店のスタッフとゲストとの関係性に地元民が加わることでより、このまちの日常の風景をゲストに伝えられるからだ。


そしてそれらの体験はいつでも新鮮で、前世の記憶なのだろうか、どこか懐かしく思えるような感覚に浸ることができる。


この感覚やそれを得るまでの過程こそが北九州の観光資源なのだと思う。
いや、観光資源という表現も実はしっくりきていない。
今までは誰かがつくったモノや、そこにある自然や街並み、文化などが観光資源と呼ばれていたのだと思うのだけれど、これからは目に見えないもの、そこに流れる時間やそれらのあじわい方を表現することがまちの魅力になり、人を惹きつける要因になるのかもしれない。




私たちはこれからもここTangaTableでたくさんのゲストを迎え入れ、このまちに溢れる、おいしいひとときをたくさんのゲストとともに体験したい。
北九州って程よく田舎で、どこに行くにもアクセスは良好。飲食店も多いし、おせっかいな人がたくさんいて、なんだかこのまちに住んでみたいな、なんて思ってくれたらそんな幸せなことはない。


散々私の思いを書き散らし本題をここまで引っ張ってしまったのだが、この辺りで発表させていただきたく思う。


そう、TangaTableを7月に再開するにあたり、運転資金が必要となる。
もちろん国からの融資も受けてはいるのだけれど、それだけでは事業を続けていくことは難しい。しかし、諦めて店を閉めることは考えてはいない。どうにかして事業を存続させたいと奮闘中だ。


そこで今回、クラウドファンディングに挑戦しようと決断をしたのだ。
はじめてのクラウドファンディングということもあり、目標を達成できるのかという不安もあったのだけれども、今回はもとより交流のある門司港のゲストハウス「PORTO」さんとお隣の山口県下関市の「uzu house」さんとともに、3社で何か面白いことができたらいいね、と合同での挑戦となった。


もしも私たちの想いに共感していただき、応援してもいいよ。と思ってくれる方がいらっしゃったら、ポチッとしていただけたら嬉しい。
全力でリターンをお送りさせていただくとともに、TangaTableが魅力的な場所となるよう日々精進していくことをここにお約束させていただく。
そして、また笑顔でみなさまを迎えられる日を心より楽しみにしている。



クラウドファンディングはこちらのモーションギャラリーにて実施中。
https://motion-gallery.net/projects/kanmon-tsunagu_tpu

TangaTable

Hostel and Dining
"Tanga Table"

KITAKYUSHU, FUKUOKA, JAPAN.
+81-(0)93-967-6284
WWW.TANGATABLE.JP